18切符を使っての旅は随分と久し振りな気がする。
今年からは自分を取り巻く環境が変わったのも有り、随分とご無沙汰。

明日から暫く里帰りするので、その前に尾道へ足を延ばしてみる事にした。
予報通り、今日はすこぶる快晴! 嬉しくなってしまう。
今回の目的は『猫に会う』こと。 だから尚の事、この小春日和の天候は有り難い。

日の輝き始める頃、ホームで電車待ちをしていると、何処からか子猫の鳴き声。
声の主をフェンス越しに探してみると、白い息を吐きながら子猫がじゃれ合っていた^^
これは幸先が良い♪ この調子で尾道でも沢山の猫たちと会えるといいが。
そんなことを思い乍ら、子猫をカメラに収める。
朝のかくれんぼ 海玉 舟声、くゆり。 のたり
恋のクレーン また今度。 波止場にて(釣れてるかぃ?) 何でしょう?
尾道迄は電車で片道一時間半弱。少々寝不足気味なのもあって、車中では本を片手に転寝。
程好い揺れと暖房が堪らなく心地良く、ついつい眠ってしまう。
寝惚けて乗り過ごさぬようにし、無事到着。

駅横のミスドで軽く朝食を摂りながら、備え付けの地図を借りて道順を決める。
いつもならば駅近くから東へ抜ける順路を行くのだが、今回は逆から始める事にした。
海沿いに漁船の溜まり場や縁を歩く。
少し歩いただけで汗を掻いてしまう陽射しの下、穏やかな海や釣り人を眺めながら進む。
縁から素知らぬ振りで海を覗けば、小さな魚達が群れて気持ち良さそうに泳いでいる。
潮の香りと揺らぐ水面の音とに、此方まで水の中を漂っているような心地良い錯覚に
襲われそうな程(笑)

海岸は護岸工事が進められている。
昔の姿を知っている者としては、多少複雑な心境ではあるのだが・・・
古いままを残すというのも難しい事だろう。けれど、新しくするのだけが全てとも思えない。
こればかりはこの土地に暮らしている人々にとって最良なことが優先されるべきであろうし。
一旅人としては、残して欲しかった景色。

懐かしみその景色を思い出しつつ歩いていると、犬と出会った。
少し遊んで貰う。カメラを向けると少々嫌そうな表情...数枚撮らせて貰い、先に進む。
・・・目的地を過ぎたのに気付き、引き返し暫く行くと又も犬と遭遇。
興味深げに此方の顔を見ている割には近付くと逃げる(笑)
距離を置いて一枚パチリ。足の短く頭の大きな愛嬌のあるやつだった^^

海龍寺 又来たかぁ〜海龍寺 道案内? 西郷寺
青空見上げて真っ直ぐに^^ 整列〜海龍寺 五色〜浄土寺 樹影〜西郷寺
八幡さんの楠 又来いやぁ〜海龍寺 蔓草の祈り 奥稲荷 雨の神
海龍寺 浄土寺 西國寺 八幡神社 御袖天満宮 千光寺〜千光寺公園周辺と
期待していた猫との出合いは一度だけ・・・(泣) 天邪鬼に逆から回るんじゃなかった^^;

それでも上々の青空であったから、のんびりと寺社巡りを愉しんだ^^
同じ様に歩いているご夫婦とあちこちで対面していたから、自然と笑みつつ会釈する。
相手からも同じ様に笑み返しが来た。 気持ちが不思議と柔らかくなった^^

奥の塔〜西國寺 空を駆けよか? 西國寺の大草鞋 空延い
木陰で「んべぇ〜!」 枝垂れ背負いの狛犬 午後の光 御袖天満宮
初梅 大草鞋のある西國寺をうろうろしていると、にこにこ顔のお爺さんがやって来て
「今日は良い天気だから奥の三重塔がきれいに写るよ」と、写真を撮る気満々なので
デジカメを渡し、一枚写して貰った。
平素は撮る側にばかり居る身なので、ちと緊張したりして(笑)
久々の観光写真となった(お爺ちゃん、ありがとうね^^)

御袖天満宮の楠の大樹の下でひとやすみ。赤銅色の片獅子(狛犬?)さんに挨拶し、
散策をしていると早咲きの梅を見付けた。
その近くで木陰に隠れた「あっかんべぇ〜!」顔の瓦も発見。
思わずクスクスと笑ってしまう表情に心和んだ。

北の護り〜艮神社 艮神社の楠群 猫横丁 睦み合い
弟分 お猿の駕籠屋 兄貴分 この路地抜けて
艮神社でひとやすみ。玄武の御手洗で清め、社内を暫し散策。
八幡神社で会ったのとは又異なる大きな楠を見上げ、深呼吸。
樹の群れがざざぁ〜〜と風に揺れる姿は、何だか海を見ているよう。
だから落ち着くんだろうか? 元気を貰って又歩き出す。

猫の美術館のある脇道を山へと進む。
途中途中に可愛い石猫が居て、ふふっと笑んでしまう^^
尾道の彼方此方にこの猫は必ず居るから、歩き疲れても元気になれる。
楓布団
さて、目指すは千光寺のつもりであったのだが・・・ボケたかな(汗)
ちと違う方へ入ったらしく、人も居ぬ売店前に出た。
営業を止めてから相当経っているのだろう。逆に寂びれた印象さえ受ける。
其処に居たのが、お猿の駕篭かき兄弟(?)。
色も剥げ落ち、かなりの年季を感じる彼等だが、妙に愛嬌があって暫く共に過ごした。
首と頭に掛けてる水玉の手拭いが粋だ^^ 
できる事なら動く姿を見てみたかったが、無理なようで・・・。
名残惜しくも別れを告げ、千光寺へ。

修行場 鎖掴みて・・・ 登頂の眺望 屋根の上 願い守
一月の日の傾きは早く、着いた頃はそろそろ閉まる刻限。
猫には合えずではあったが、よく歩いた〜!と思っていた時、お寺の人(住職さんかも)が
「ずっと閉鎖してた女人・子ども禁制の大岩登りが42年振りに解禁になりましたけど、
どうですか?」と、声を掛けて来た。
ぅ・・・そう言うのに弱い(笑) 
早速、指定の料金を箱に入れ、鎖に足を掛け登る。
歩き倒しの最後にこれをやるもんじゃない(苦笑)
実はこれ、途中からは引き返せないようになっていて、始めたが最後登り切るしかないのだ。
途中で少しだけ後悔。手に力が入らず、プルプル状態。
・・・平素の運動不足もかなり祟っていそうだ・・・。
それでも何とか意地で遣り遂げ、大岩から臨む尾道の町並みを堪能。
たまにはこんなのも、いいかもしれない(笑)・・・屋根の上の鬼が、呆れたように見ていた。

タイルの小径 癒し茶 ころりん猫 懐かしい者
切り絵のお店で葉書を買い、疲れを癒しに『昇福亭』さんへ。
旅の思い出を認めつつ、抹茶と蕨餅のセットを頂いた。 ほっこり^^
土鈴の真ん丸猫をひとつ、自分の土産に求めて店を出た。

ふぅ...今回もよい旅だったな♪
商店街のオバQに挨拶し、温かな明かりに見送られ、尾道を後にした。

                   06.睦月 壱壱日訪(皐月記)
    
町灯り