■雨の鎌倉珍道記@/一日目[壱] 〜 07.文月 壱参日
暫く仕事で多忙を極めていた相棒がやっと一息吐ける状態になり、一言ポツリ。
「休日出勤分の代休を消化せなあかんから、来月に取ったよ」...また、唐突な!(苦笑)
毎度の事とは言え、もう少し早く言っておくれよ・・・。

そんな訳で思わぬ長めの休暇が取れたので、折角なら電車に乗って遠くへ旅してみようかと
余り行ったことのない東の方へ。
ボクがずっと憧れを抱いていた鎌倉を選び、連休直前の宿を調べて何とか押さえ...と
暫く寝不足気味の旅前準備。
観光案内を調べているだけでも足を運びたい場所が多過ぎて、悩んだ程。

そして折も折、台風接近の影響もあって、これがなかなか思う通りに行かぬ旅となりました。
贅沢なんです!(笑) 700系のぞみ 乗換え切符 乗り換え電車
今回は新幹線を利用するという、ボクとしてはかな〜り贅沢な旅(笑)
憧れの地は見て回りたい場所が多いから、なるたけ早くに行動を始めたい・・・。
結局、寝る時間も忘れ色々と調べてしまい、いつもの如く重度の寝不足のまま早朝に出発。
夜通し起きていると空腹になるもので、開店前の駅弁屋を横目に駅近くのコンビニで食料を
調達し、乗車。
車窓から不穏な空を眺めつつパクついて、お腹が満たされたら、いつの間にか爆睡。
途中、京都の駅ビルと浜松の湖を寝惚け眼でぼんやりとカメラに収め、それから富士山の見える
辺りまで気力で起きていたものの、今回も振られて、姿は拝めず(泣)

不貞寝して乗り過ごさぬよう気を付けて・・・新横浜で下車。
路線図が頭の中に組み上がっておらず、携帯のナビで調べたルートに従い、一旦地下鉄に乗り換え。
気分は完全に“おのぼりさん”状態で、別段変わった車両でもないのだが写してみたり♪
。。。同行の相棒も流石に苦笑していた。他人の振りを装っていたかも(苦笑)
北鎌倉駅 北鎌倉駅にて 踏切 北鎌倉駅
初の降車駅:北鎌倉は、沢山の木立に包まれたこじんまりとした
小さな駅。
観光で訪れた者も 「おかえり」と温かく迎えてくれる佇まい。
到着早々、ほっこりした気持ちにさせてくれた。

線路沿いには閑静な住宅が並び、その中にギャラリーを発見。
猫の絵葉書ばかり並ぶ店先が気になり入ると、ちびちび仔猫二匹の
遊ぶ姿が!! 店主さんにOKを貰って、暫し蕩ける撮影タイム♪(笑)
手乗りサイズの彼らは兎に角よく動く! 懸命に写して何とか数枚
撮れたのが、コレ。
...とっても可愛かったなぁ^-^
クリーン*グリーン
猫の画廊 おでんくん みかんちゃん お庭ギャラリー
仔猫の余韻に浸りつつ、目指した先は建長寺。
小雨振る中、自分等と同じ方向へ歩く人数の意外な多さにちと驚く。
到着すると修学旅行の集団も居て、人数増加に更に吃驚!
・・・雨だからさして人も居るまいと踏んでいたんだけどなー!(苦笑)

それにしても、木造建築物とは水分を含むとこんなにも重厚さを増すのだろうか?
年月を重ね、渋みを増しどっしりとした上に更に何かが加わっている感じがする。
きっと晴天の時以上に木の香も強く感じられるのだろうけれど。
荘厳な雰囲気に包まれたまま入った法堂にて、天井の龍と薄明りの中に浮かぶ像に
思わず息を呑む。・・・息遣いが聴こえて来そうだよ。
案内図
総門 三門 三門 建長寺にて
参道 法堂にて
方丈より得月楼と庭園を臨み、暫しひと休み。
雨滴り光る苔と芝の緑が静かに呼吸する様を眺め
心静かに物思ふ。
。。。ふぅ、侘寂侘寂。
深呼吸して表へ出ると大きな水瓶に一輪の蓮の花。
雨に打たれる姿が美しく、一枚パチリ!
庭園
天井の龍 仏殿 龍王殿 水瓶の睡蓮
半増坊は此処から更に奥の山へ。
石畳の道をてぽてぽと進む内、随分雨が降っていた
のだと今更乍らに気が付いた(笑)
帽子を被っていたのと妙な高揚感から濡れるのも
心地良い位で結局そのまま歩くことに。

入り口かな? 子安と珠踏の狛犬が見えて来た。
仲睦まじい親子のような姿がとても微笑ましい。
半僧坊入口 半僧坊入口
半僧坊へ 半僧坊へ
道標→半僧坊
先程の狛犬たちで物語が出来そうだな、なぞと話しつつ滑り易い石階段をヒヤヒヤ
しながらもズンズンと上り、その先に現れた沢山の烏天狗に思わず「うひょ!」と
声を上げてしまった。
十数体の小背の烏天狗と大きな親分天狗一体。
晴れで無く、小雨と言う天候も加勢して妙に怪しげで魅惑的な感触(笑)
。。。うむ、これはなかなかに見応えのある存在感だ。
嘗て山伏が「天狗」として扱われて居たのも肯けてしまう。

そんな彼らに一礼して更に階段を上り、やっと奥の院に到着。
其処に居た狛犬さんたちがこれ又、何とものんびり・ぽわぁ〜んと柔らかい表情を
していて、思わず撫でなで。・・・はぁ、癒されるなぁ♪
半増坊の狛犬どん 半増坊へ 烏天狗
烏天狗 半増坊の狛犬どん
天狗の団扇 勝上嶽展望台 天狗の山で 山百合
この地よりの眺望が大層美しいとガイドにあった
けれど、残念乍ら雨。
どちらのポイントからもやはり望めず・・・。
悔しいのでそのまんまの景色をカメラに収め、
下山(笑)

帰りは季節の花々を写しつつ、のんびりと歩く。
山の空気には様々な香りが程好く雑じり合い、
深呼吸すると深く沁みて来た。
これは何酔いと言うのだろうか・・・?
とてもとても心地の良い時間だった。
眺望ポイント@ 眺望ポイントA
鬼下野 擬宝珠 緑の回廊 藪茗荷
花飾り 建長寺を後にし、そろそろ昼食の頃合。
食事にするか悩んだものの、左程空腹感を
覚えないので、そのまま散策を続行。
計画していた予定を少しだけ離れ、此処からは
少々番外編。
...まぁ、このコースも考えてはいたけれど
あくまでも一人歩き用。
まさか、それが現実になるとはね(笑)
・・・なので正直驚いた。

屋根を凌霄花に覆われた食事処:かどを
気にしつつも、その横手の道を選ぶ。
(実は此処のお食事メニューにちょっと惹かれてたんだけどね・・・)
・・・進むにつれ、傾斜が凄いんですけど・・・(汗)
これも切通しの一つだったらしい。
軽い坂を上り切ると、後はずっと滑りそうな下り坂。
地元在住と思しき年配の方は危なげも無く、てくてくと先へ...。
。。。此方は屁っ放り腰で怖々進みました(笑)
亀谷坂
化粧坂
さて次に目指すは、相棒が妙に意気揚々と選んだ銭洗弁財天コース。
此処へ行くには「鎌倉七口」の一つ:化粧坂を通る。
その昔、鎌倉幕府の頃に天然の要塞を呼ばれていたこの地へと通ずる
道はやはり険しいものでして・・・。
これが中々曲者で、完全に自然の山道状態なので今日の様な天候の日は
歩き難い事この上無い!
傘片手に進むには、かな〜りスリリング。...兎に角、滑り易い。
サンダル履きのお嬢さん方には殊に不評だったよう。
まぁ、他の観光人たちも口々に不平を漏らしていたから、どんな所
なのか大体想像が付くと思う(苦笑)

ひぃこらと登り切り、今度は坂道を下って行くと鳥居が見えて来た。
大岩をくり貫いた参道を進み、沢山の鳥居の下を潜ってやっと到着。
ボクは一先ず、ぐるりを散策してみる。
流水の音が耳に心地良く転がり、とても気持ち良い。
上之水・下之水両宮にご挨拶し、それぞれに味のある表情の狛犬たちを
撫でデジカメに収めた。
相棒はと言えば、一足先に弁天堂のお水で貨幣を洗っていたようだ。
福銭になるようにボクも真似してやってみた。
銭洗弁財天宇賀福神社 潜って・・・ 水神 鳥居参道
弁天堂
効果の程はどうだか解からない。
けれど、こういう風習はとても
面白いと思う。

息づいているからこそ、こういう
場所は存在していられる気もする。
銭洗弁財天宇賀福神社
上之水宮 上之水の狛犬さん 上之水の狛犬さん 上之水宮
下之水の狛犬さん
雨の為だけでなく、心地良い水の
気配を其処彼処から感じられた。
苔生した岩山の中にすっぽりと
納まった隠れ里のような風情。
水神さんに守られてこのまま
ずっと変わらずに在って欲しい。
下之水の狛犬さん
下之水宮
  鎌倉の旅/一日目Aへ続く